For Japan -日本を経営せよ-

インタビュー

亀一貿易株式会社

代表取締役社長

亀井 清史氏

貨物の「最後の目的地」まで寄り添う――亀一貿易が挑む物流課題への新たなアプローチ

貨物の「最後の目的地」まで寄り添う――亀一貿易が挑む物流課題への新たなアプローチ

大型設備機械や特殊貨物の輸出入をはじめ、国内外の総合物流を展開する亀一貿易株式会社。一般的な物流会社では対応が難しい貨物にも向き合い、必要に応じて海外の現地まで同行するなど、荷物の「最後の目的地」まで寄り添う姿勢を大切にしています。本記事では、代表取締役社長の亀井清文氏に、事業の強みや仕事への向き合い方、番組出演を通じて感じたこと、物流業界の課題と今後の展望について伺いました。 

大型機械の輸送を得意とし、荷物の「最後の目的地」まで寄り添う

――現在の事業内容について教えてください。

当社は国際貿易の物流を中心に、国内を含めた物流全般を手掛けています。

船や飛行機を用いた輸送全般に対応していますが、なかでも得意分野としているのが大型の設備機械や工場プラント、大型建機の輸入といった特殊な商材です。

一般的な物流会社では対応が難しい大型貨物や特殊な荷物の輸送に強みを持っています。

――会社として大切にしている考え方について教えてください。

私たちは単に荷物を目的地へ運ぶだけの「運び屋」ではありません。お預かりした荷物の性格や性質を深く理解し、常にお客様寄りの立ち位置で寄り添う物流業者であることを大切にしています。

荷物を預かった後、輸送そのものは運送会社に任せるケースもありますが、当社では大型貨物などを日本から輸出する際、必要であれば海外の現地まで同行します。 最終的にその荷物がどこに到着するのか、最後の目的地まで寄り添って面倒を見る姿勢を徹底しています。

綿密な勉強で事故を防ぎ、全国のパートナーとの信頼関係を築く

――経営者として大切にしていることや心がけていることはありますか。

お客様の大切な荷物の中には、温度管理が必要なものから危険物や爆発物まで多種多様なものがあります。そうしたあらゆる荷物の性質をいかに勉強し、途中で事故を起こさずに安全に輸送するかという点を常に心がけています。座右の銘を聞かれると「無」と答えるくらい無の境地で臨んでいますが、安全第一で荷物に向き合う姿勢だけは妥協しません。

――クライアントや取引先との関係構築において工夫されている点はありますか。

私ひとりの力だけで全ての荷物を運びきることはできませんから、パートナー関係の構築には非常に力を入れています。同業者や特殊作業を担う専門業者さんなどとの交流は多いですね。

北海道から沖縄まで全国の荷物を扱うため、例えば急に北海道の港で大型荷物を引き取ることになっても、互いに顔を知らない状態ではスムーズに依頼を受けられません。

だからこそ、日頃から全国各地へ足を運び、直接顔を合わせて関係を築いておくことを大切にしています。 

メディア出演のリアルな裏側と、反響から生まれた信頼感

――番組へのご出演を決めた理由を教えてください。

営業支援を受けている中で、吉田さんから熱心に声をかけていただいたことが出演のきっかけです。自分からPRを強化したい、メディアに出たいという考えは全くありませんでした。

出演前は不安も大きく、本音を言えば避けたい気持ちもありましたが、最終的には腹をくくって出演を決めました。今でもメディアに出ることは得意ではないですね。 

――実際の収録現場に参加されてみて印象はいかがでしたか。

現場の雰囲気に圧倒されて頭が真っ白になってしまいましたが、MCの古舘伊知郎さんの細やかな気遣いには本当に驚かされました。メディア出演に慣れていない私にも丁寧に対応してくださり、プロの凄さを肌で感じました。 

放送後は「見ましたよ」と取引先などから多くの反響をいただき、商談に直接つながるというよりは「メディアに出ている会社」としての信用が高まった実感があります。

「運べないものはない」手厚いサポートで業界の人手不足解消へ

――現在の物流業界が直面している課題についてどうお考えですか。

物流業界では慢性的な人手不足が続いており、2030年に向けて、国内の物流をどのように維持していくかが大きな課題になっています。そこで現在、インドネシアの人材が日本の運送業界でトラックドライバーなどとして活躍できるよう、受け入れを支援する取り組みを進めています。

現地では、日本での運転を想定した教習に加え、日本語や道路標識、港での搬入・搬出手続き、生活マナーなどを学べる環境づくりを進めています。こうした教育を担う機関とも手を組み、日本の運送業界でインドネシア人材が活躍できるよう支援しています。

――今後、社会に対してどのような価値を提供していきたいですか。

当社は「他社ができないものをやる」というスタンスを掲げています。

例え特殊な物質や厳格な管理が必要なものであっても、まずは用途や材質を確認し、必要となる許可や手続きを一つひとつ調べます。その上で、関係機関への申請や税関での手続きを進め、どうすれば安全かつ適切に輸送できるのかを考えるのが私たちの仕事です。

 困っているお客様をしっかりサポートできる会社として認知度を高めつつ、若手の育成や外国人材の活用を通じて、業界全体の課題解決に貢献していきたいと考えています。

――最後に、読者や次世代のみなさまへメッセージをお願いします。

物流の世界では「どうやって運べばいいかわからない」「引き受けてくれる業者がいない」と頭を悩ませているお客様が日々たくさんいらっしゃいます。

私たちはそうした困りごとにどこまでも寄り添い、これまで培ってきたノウハウを生かしながら、一つひとつ解決方法を探してきました。 どんなに時代が変わっても、物流は社会を支える不可欠なインフラです。

情熱を持って挑戦し続ける若手が一人でも多くこの業界に飛び込み、未来の物流を共に作っていってくれることを期待しています。

出演回:シーズン4 第11回(2026年6月19日)

関連記事

株式会社宮永不動産 代表取締役社長 宮永 雅隆氏の写真

遊休地を再生し地域の未来を動かす――宮永不動産が貫く顧客視点の不動産業

株式会社宮永不動産
宮永 雅隆氏

福井県福井市を拠点に、遊休地の再利用や収益不動産の売買などを手掛ける株式会社宮永不動産。「土地が生きる、街が動く、人が笑う」を掲げ、幅広い専門知識を生かしながら、お客様にとっての最善策を追求しています。本記事では代表の宮永雅隆氏に、事業への思いや強み、『For JAPAN』出演で得た気づき、不動産業界の課題や今後の展望について話を伺いました。

不動産 4thシーズン
株式会社ビークリエイト 代表 竹本 繁幸氏の写真

株式会社ビークリエイトが伝えたい、電気式床暖房の価値

株式会社ビークリエイト
竹本 繁幸氏

株式会社ビークリエイトは、電気式床暖房の建設材料を扱う企業です。竹本繁幸氏は、床暖房という商材が広く名前を知られていながら、実際の普及率はまだ高くない点に着目し、その価値をより多くの人に伝えていく必要性を感じています。企業理念に掲げるのは、「床暖房を通して、床だけではなく人の心を暖かく」という言葉です。本記事では、事業の特徴や経営に対する考え方、今後の展望、そして経営者として次世代に伝えたい思いについて伺いました。

建材・住宅設備 4thシーズン
インタビュー一覧に戻る