“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、株式会社けっこんものがたりの苅谷 昌浩代表取締役にインタビューしました。
「成功するには『学び』『謙虚さ』『挑戦』が大切」
「叱られることを愛情」だと思えない若い人たち
今の若い人は、叱られるのが苦手な人が多いイメージを持っています。私たちの若い頃は、叱られるのが当たり前でしたし、それを「愛情」や「自分を教育してくれている」と捉えてきました。一方、今の若い人は「自分が否定された」という気持ちになってしまうのではないでしょうか。そのため、叱られると「もういい」「うざい」で終わってしまう人が多いと思います。だから、叱られたことに対して「克服しよう」「自分を伸ばすチャンス」という気持ちが感じられない。さらには、マニュアルに書かれていること以外のことは、言わない、やらない、備えようとしない。それでは、生きていくのは楽かもしれないけど、協調性やコミュニケーション能力が欠けてしまうので、「寂しい」し「かわいそう」だと感じてしまいます。
そして、私はそれを親の教育が原因だと考えています。学校で子どもが叱られたら、すぐに親が出てくることがあります。電車の中で子どもが騒いだときに、「あのおじさんが怒っているからダメよ」と叱ってしまう人もいます。なぜ叱られたのか、なぜその子どもの行為がダメなのか、そういうことを子どもに教えていない、または教え方を間違えている親が少なくないのではないでしょうか。
社会人になっても、上司に叱られたら辞めたり、仕事を休むのもLINEで報告したりする人が増えています。親が正しいことを教えられないのであれば、私たち上司が「教育」すればいいのかもしれませんが、クレームが来ることもあるのでそれも難しい。今ではインターネットなどで誰もが顔を見せず、身元を明かさずとも意見を言えてしまうため、コミュニケーションが一方的になりがちということもあるでしょう。そのようなことも「叱られることに慣れない」原因かもしれませんね。
なるべく厳しいところで学んでほしい
だからこそ、厳しく教えてくれるところに属するのがいいと思います。自分が仕事をするようになったとき、その道で特に厳しいところに行っておけば、どこに行っても通用すると思います。厳しいところへ行くと、自分がやることの理由がわかるようになると思います。例えば、飲食店でタコをボイルするとき、一般的に、タコは調理前に一度塩でもみ洗いをします。厳しい調理現場では「なぜ、そのようにしなければいけないか」という理由も一緒に学べるため、意味を理解して丁寧にタコを洗うようになります。しかし、ゆるい調理現場では「塩で洗う」ことしか教えてもらえないので、洗う理由がよくわからないまま、なんとなく惰性で言われたことに従っているだけかもしれません。このような違いが、最終的に大きな差になってくるのではないでしょうか。
行動に対する全ての「理由」をいちいち教える側は、大変です。教わる側は鬱陶(うっとう)しく感じるかもしれませんが、自分にとって損はないのです。さらに、教えてもらえるということは「人徳」だとも感じます。なぜなら、「この人は嫌い」だと思うと、誰も何も教えてくれないからです。「この人のためになるから、教えてあげよう」と思ってもらえているからこそ、口うるさく言ってもらえるのです。だから、実はいちいち言ってもらえるうちが花ですね。
能ある鷹は爪を隠して
もう1つ、私が大切にしていること、皆さんにも大切にしてもらいたいことがあります。それは「謙虚さ」です。例えば、私が今からどこかのレストランに就職するとなった場合、「レストランの経験はありますか」と聞かれたら、「ほぼないに等しいです」と言います。実際は、17年くらい飲食店をしていて、14店舗くらいのお店も新規で立ち上げています。プロとしてコンサルでお金を取っていましたが、それでも「あまり経験はないです」と言います。それは、謙虚な気持ちからです。また、「私はできます、経験があります」と言ってしまうと、相手がどのレベルのものを求めているのかがわからないまま採用されてしまう危険性もあります。相手の期待値を下回った場合、「このレベルでできるって、言っていたのか」という評価をされるかもしれません。それならば、「できないって言っていたのに、すごいね」と思われるほうが有利ではないでしょうか。「能ある鷹は爪を隠す」のです。さらに、「できます」と言ってしまうと、相手もそれ以上教えてくれなくなりますから。
ただ、自分をPRしなければいけない場面もあります。そのような場面と、謙虚になるべき場面の判断は、きちんとしなければなりません。相手を見て、判断しないといけません。
成功したいなら失敗をたくさんしてほしい
若いうちは、守りに入るのではなく、なりふり構わず本気でがんばらないといけないと思っています。死ぬときに「成功したな」と感じたいのであれば、本気でがんばるタイミングを逃してはいけません。それが若いときに見つかったのであれば、幸せなことです。
また、失敗しないと成功はないとも思いますね。成功した人は、皆さん同じように失敗しているからです。ただ、失敗の反対は、成功ではありません。成功の反対は、動かないことです。失敗は、「挑戦したけど、うまくいかなかった」というだけのことです。それを経験、糧として、また次の挑戦に活かせば、失敗ではなくなります。
私も、まだまだ夢を叶える途中ですから、挑戦を続けていくつもりです。まずは、従業員に幸せに働いてもらえるようにがんばります。そうすれば、また人を増やすことができます。そして、人を増やすことができれば、私の空き時間が増えます。このような時間ができると、新しいことに挑戦することができます。このようにして「結婚相談所のトップになる」という夢を叶えたいと思います。
会社概要
法人名:株式会社けっこんものがたり
代表者名:苅谷 昌浩
企業ホームページ:https://kekkon-monogatari.com/
所在地:兵庫県高砂市神爪1丁目3-10 ザ・サンライズ宝殿 201
事業内容:結婚仲介業(結婚に関する情報提供サービス業、結婚式、披露宴、各種イベント及びパーティの企画及び施設の提供、他)
For JAPANプロジェクトとは
For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。
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