For JAPAN

【第2弾】One Step Beyond株式会社の代表取締役 水谷 弘隆が伝えたい考え「理想や妄想は大きく描き、行動は小さな一歩から」

Interview

“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、One Step Beyond株式会社の水谷 弘隆代表取締役にインタビューしました。

理想や妄想は大きく描き、行動は小さな一歩から

たくさんの経験を通して自発的に学んだ幼少期

私は、今でこそ外向的、活動的、社交的に思われますが、子どもの頃はおとなしく引っ込み思案でした。5人兄妹弟の一番上でしたので、小さい妹、弟の面倒を見ていた記憶が多いです。昆虫を捕まえたり、外で草野球をしたりするなど、外遊びが嫌いなわけではありませんでしたが、家の中で一人で遊ぶのも好きでした。ゲーム機器がある時代ではありませんので、将棋盤を並べて研究したり(その割に強くなりませんでしたが)、本を読んだりしていました。自分の幼少期を一言で表すと、「いろんなことを知るのが好きな子ども」です。本を読むのはもちろん、経験を通し楽しみながら学ぶような日々を過ごしていた記憶が残っています。

小学校高学年頃になって、自分は勉強が得意なのではないかと気づきました。中学に入ると期末テストなどの順位は常に学年で上位でしたが、自分ではそのことで優越感や自信につながらず、むしろ運動が得意でなかったり、クラスで人気があるタイプでもないことに劣等感を持っていたのです。自分は周りのみんなと同じで、勉強のできるできないに何も差別感を持っていないのに周りからは勉強ができる嫌な奴と敬遠されている感じで、中学時代はあまり楽しい思い出が残っていません。県でトップの進学校に進学すると、そこでは平均的な生徒(科目によってはそこでも優等生だったり劣等生だったり)になることができて、楽しい学生生活になりました。

勉強が楽しいと感じるような環境を母が与えてくれた

どうして勉強が得意なのかと考えた時、思い出すのは母の教育に対する向き合い方です。母から「勉強しなさい」と言われたことは多分一度もなかったと思いますが、値段の張る本のシリーズを買ってくれたり、課題や研究をいっしょに考えてくれたり、勉強が楽しいと感じるような環境や経験を私に与えてくれました。終戦後の、世の中全体貧しい時代に育ち、自分自身が大学進学や夢をあきらめたことから、自分の子供に託したい思いがあったのでしょう。「貧乏人が逆転して幸せになる武器は、教育しかない」と思っていたと、後に大人になってから聞きました。勉強は好きで得意だった私ですが、がり勉的に点数のために勉強するのではなく「好きな勉強以外はしない」タイプになったのは、母の教育環境のせいだったかもしれません。自分の息子たちへの教育方針も母親と同じで、自主性にまかせてやりたいようにやらせてきました。 地元に残る、東京に出るという選択肢が嫌で、岐阜から北海道大学へ進学したのですが、当時は、起業どころかどんな会社に就職してどんな仕事をしたいかもろくに考えていませんでした。漠然と文章を書く仕事へのあこがれがあり新聞記者をイメージしていました。

30代後半までは、サラリーマンの道を堅実に歩んだ

大学時代は貧乏学生生活を楽しみました。札幌の昭和20年代に建てられた隙間風が入る古い借家を友達と3人で借り、家賃は光熱費を含め1人当たり1万2千円。朝まで麻雀をしたり、語り合ったり、毎日ジャズ喫茶に通ったり、北海道内を自転車で旅したり、授業にはあまり出席しない不真面目な学生でしたが。最後に卒業論文を追い込んで無事留年せずに卒業できました。

ちょうどその頃は、バブル末期で就職は超売り手市場でした。学生にとっては大企業に引っ張りだこで多数の内定をもらえる浮ついた時代でした。私はろくに企業研究などもしておらず、ただのあこがれで大手新聞社、通信社などを受験し、軒並み落ちました。難関のマスコミに準備なしで挑んだ己の甘さを痛感しつつ、それでもバブルに恵まれて大手総合化学メーカーに入社しました。急成長していた住宅事業部門へ配属されて、当初は営業に配属、全く成績が上がらないダメ営業からのスタートでした。本社管理部門に異動になってから、「会社の仕事らしい仕事ができるようになった」と喜び、目の前の仕事をこなしながらそれなりに成果も出して。「自分は仕事ができる」と勘違いをして天狗になったタイミングで上司が変わり、相性が全く合わず暗黒時代が到来、一時期はやる気を失って腐っていました。

30代に入り家庭を持った頃から、腐っていた自分に見切りを付けて態度を変え、仕事や将来に対し真剣に考えるようになり、上司との問題を突破しました。さらに負けず嫌いの本領を発揮し始め、苦手だった英語学習に取り組みはじめました。20代の頃は、外国人の姿を見かけると道を聞かれるのを避けるためにそっと姿を消すほどでしたが、ようやく本気になったのです。まずは2年間でTOEICのスコアを850点まで引き上げることができました(最高は920点)。

イギリスに暮らした経験によってマインドブロックが解除された

英語の勉強をしたのは、ひそかに留学を狙っていたためでした。会社に制度があることを知り、応募資格をクリアするためにもTOEICスコアアップは必須だったのです。英語の勉強を中断して中小企業診断士資格を取得した直後のタイミングでチャンスが訪れました。新しい留学制度が部門で独自に創設されたのです。来るかどうか分からないチャンスのために準備していたから、このチャンスをものにできました。20代の頃は留学など縁がないと思っていたのに、30代後半になって家族連れで、しかも会社負担で行けることになったのです。当時2歳と6歳の息子を連れての海外生活はハプニングだらけで、今思うと苦労さえもおもしろい経験でした。

留学経験でもっとも実りを感じたのは、「自分の心の中の国境がなくなったこと」です。外国や外国人と接することに恐れや壁をあまり感じなくなり、むしろもっと世界とつながりたいと思うようになりました。これが今のビジネス活動にも直結しているのです。

英語については、自分が期待していたほど「ペラペラ」にはなれませんでしたが、英語を話すマインドが身についたのが成果です。間違いを恐れたり恥ずかしがったりするのではなく、下手くそでも気にする必要はないということです。とてもタフでハードなMBAコースを、英語のみで、1年間集中で、子育てをしながらやり切った達成感も大変な自信になりました。

迷った時は、楽な道よりも苦労した道を選ぶ

振り返ると、私は楽な道よりも苦労する道を自ら選んできました。もちろん挑戦した道がいつも成功し、突破できるとは限りません。自分で飛び込んだのに失敗した経験が私も人並みにありますし、自分の身を守るために逃げる手段を取ることも大切でしょう。でも、目標を持ち続けることだけは、やめないでほしいとお伝えしたいと思います。

人は思いがけないタイミングで、夢が実現することがあります。例えば、『33歳からの勉強のルール』という本を出版したとき、「人は目標そのものはできなくても、近いことは成し遂げるのだな」と確信しました。私の心の隅に小説家になって芥川賞を取るという夢が存在していたから、ビジネス書の出版が実現したのかもしれません。ですから、どんな夢でも花が開くまで、その夢を持ち続けてほしいのです。

理想や妄想は大きく描き、行動は小さな一歩から

最初から起業しようと大きな志を持っている方は、多くないでしょう。私自身も住宅メーカーと外資系企業で合計25年間サラリーマンとして働き、地道にステップを積み重ねてきました。さらに、人は誰しも目の前のことがうまく進まないと、別の道を選んだり放棄したりしたくなるものです。でも、必ず糸口が存在します。大きな一歩でなくてもいい、小さなベイビーステップを踏むことから始めてみてほしいと思います。 会社名、One Step Beyondは「一歩、さらに前へ」という意味です。理想や妄想は大きなものを描き、小さな一歩を踏み出してください。私のように花開く時が来るはずですから、若い皆さんには、それまでどうか諦めないでいただきたいと思います。

会社概要

法人名:One Step Beyond株式会社
代表者名:水谷 弘隆
企業ホームページ:https://onestepbeyond.co.jp/
所在地:東京都中央区日本橋堀留町1-10-1 カクタビル2F シェア・プランニング内
事業内容:中小企業向け経営コンサルティング、 地方創生

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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