合同会社ネオリバースの代表 小湊 敬済が伝えたい思い「過去の失敗から学んだ、がっちり守りを固めたビジネスで理想を実現」

Interview

“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、合同会社ネオリバースの小湊 敬済 代表にインタビューしました。

「過去の失敗から学んだ、がっちり守りを固めたビジネスで理想を実現」

子供時代は貧乏で友達がいなかった

子供時代は貧しくて、大阪の府営団地に住んでいました。母は昼も夜も働きに出ていたので、鍵っ子でした。学校から帰っても、家には誰もいなくて寂しかったですね。もともと人とのコミュニケーションが得意ではなかったので友達もほとんどいなくて、学生時代にはクラスメートから口をきいてもらえないことが何度もありました。そのため、当時は世の中を冷めた目で見ていました。でも、反骨心はあったんです。「いつか見返してやる!」と思っていました。

高卒で入社した会社は1年で倒産し、仕事を転々とした20代前半

高校卒業後、就職した会社は1年あまりで倒産してしまいました。すでに自立していたため生活費として借金を抱えてしまい、返済のため仕方なく水商売で働きました。運良く好成績を残すことができ借金を完済できましたが、最後にはアルコールを飲みすぎて体を壊してしまい辞めざるをえないことに。

その後、コンビニや工事現場で働きましたが、いつまで作業服でペコペコ頭を下げ続けるのだろうと思うとつらかったですね。「スーツを着て働きたい」と思い、不動産会社に入社しました。営業のトップセールスマンとして実績も上げ、約5年勤めた後に独立を決意しました。

起業に憧れ実現したが、経営の難しさを体感した30代前半

独立しようと不動産会社を立ち上げました。若いけれど、社長です。高級なソファを購入するなど、オフィスの内装や会社の見た目にこだわりました。従業員も採用して、不動産会社の経営者になれたのです。貧しかった子供時代や学生時代のいじめへの反動があったのか「これで俺も昔の自分を見返せたぞ」と心の中で思っていました。

しかし、なんでもかんでもローンやリースを組んでいるうちに資金繰りで行き詰まり、3年で会社をたたむことに。会社経営について、まったくわかっていませんでしたね。

固定費をかけない前例のない新ビジネスで再出発

しばらくは何も手がつかず、毎日ネットばかり見ていましたが、「やっぱり自分で商売をしたい」という気持ちが日に日に大きくなっていきました。一度目の独立が失敗し、1つ学んだことがあります。それは「在庫やランニングコストはリスクを抱える」ということ。固定費が発生するビジネスを避ければ、倒産しない会社を作れるのではないかと考えました。不動産会社もすべてオンラインで完結できれば、店舗は必要ありません。業務委託やフルコミッションにすれば人件費もかからず、オンラインであればノートPC1台で商売できます。不動産取引の手数料にはさまざまなコストが含まれているので、オンラインで余分なコストを省くことができれば、売り手にも買い手にもWin-Winではないかと考えて、再び会社を設立しました。

新たに出直すという想いを込めて、社名は「ネオリバース」にしました。

高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」が大ヒット

不動産ビジネスを始めるには、宅地建物取引業の免許を申請し取得するまでの時間がかかります。その間にできるビジネスはないかを考えました。そこで、高級ブランド腕時計のオーナーと、そのような時計を使いたいユーザーをつなぐシェアリングサービス「トケマッチ」を立ち上げました。

「トケマッチ」のユーザーは、高級ブランド時計を月額制で利用できます。一方、高級ブランド時計のオーナーは、時計を預託することで毎月安定した収益が得られます。このビジネスの特徴は、お借りした時計を必要とする方にシェアするので、自社在庫を持たないことです。自分が理想とするビジネスモデルでした。

当時、世間ではモノを所有しないライフスタイルが注目されはじめていたこともあり、「トケマッチ」がSNSでバズったことで、一気にビジネスが拡大しました。しかし、立ち上げてから1年くらいは、胡散臭いと散々叩かれましたよ。「そんな高級腕時計を貸したら、返ってこないのではないか」とか「なくなったらどうするんだ」とか。でも、お借りした時計を何度も何度もきちんとお返しし、信頼を積み上げることで、今では1,000本以上の高級腕時計を預けていただけるようになりました。

攻めずに守りを固め、利益は折半するのがポリシー

私のポリシーは、攻めずにガッチリと守りを固めることです。ビジネスは、攻めて拡大させる考え方が一般的ですよね。でも、お客様からクレームが出ないようにしたり、トラブルを予防したりすることにより、守りをどんどん固めて信頼を積み上げていったら、ビジネスは大きく順調に育ってきました。「トケマッチ」では時計を預託してくれたオーナーさんと利益を50%ずつ折半しています。多くのビジネスでは、70%対30%といったように自分たちの利益を多くしようとしますが、ちょうど半分ずつにすることでお互い気持ちよく続けることができ、信頼関係を築くこともできます。攻めれば負ける可能性はありますが、守りを固めれば負けることはないと思っています。

過去に失敗した経験は、無駄ではありませんでした。余計な見栄はすべて削ぎ落として、ようやく自分が理想とするビジネスやライフスタイルを作ることができたと思っているからです。

今ではビル1棟を借りるだけの資金力を蓄えることができましたが、小さなオフィスで固定費がかからないビジネスを運営しています。本質的なことにはお金をかけて、そうでないことにはお金をかけない。この姿勢を大切に、貪欲かつ謙虚にやっていこうと思っています。

会社概要

法人名:合同会社ネオリバース
代表者名:小湊 敬済
企業ホームページ:https://neoreverse.co.jp/
所在地:大阪府大阪市中央区常盤町1-4-1-608
事業内容:不動産事業、腕時計シェアリング事業

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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