“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、株式会社WADOウイングスの林 正孝代表取締役にインタビューしました。
「自衛官として培ってきたノウハウやスキルを活かせる、セカンドキャリアを作る」
自衛官のスキルやノウハウを活かせる組織活性化プログラムを開発
当社は、自衛官のキャリアが活かせる組織人事のコンサルティングプログラムを開発して、事業の一つとして展開しています。自衛官の育成には国費をかけていますが、自衛官は55歳で退任を迎えます。しかし人生100年時代ともいわれる現代では、退任後の生活において彼らの貴重なスキルやノウハウを活かせるキャリアが考えられていないのが現状です。
そこで、自衛官としてのスキルが活きる組織活性化プログラムを広げていくことで、自衛官のセカンドキャリアを作る礎になればと考えています。報酬も高く設定しており、一般的に月に20日働いて得られるお金を3〜4日で稼げます。生活に必要なお金を短期間で稼げるため、残りの時間を使ってボランティアなど社会に役立つことがたくさんできるようになるでしょう。
中小企業と特殊部隊には親和性がある
特殊部隊で行っている仕事や考え方は、中小企業と非常に親和性があります。中小企業は、人数も少なく大企業のように簡単に代替が効きません。特殊部隊も同じで、4～5人の少人数で任務にあたっています。
ビジネスでは仕事ができる人に業務が集中して、仕事ができない人には仕事が回らないという事態が起こりがちです。中小企業でも、このようなことはよく起こります。しかし、特殊部隊では一番優秀な人間に合わせてしまうと、チームとして機能しません。ビジネスのように、一人の人間が3～4人分の仕事をできるかというと、無理なんです。
そのため、重要なのはチームとして焦点をどこにおくか、基準をどう合わせるかという点だと思います。つまり、メンバーをそれぞれ活かして総合力を発揮することが大事なのです。
課題への向き合い方で、成果は大きく変わってくる
ビジネスでは、トライアンドエラーを繰り返し、PDCAサイクルを回していきます。しかし、特殊部隊では失敗すると取り返しがつかず、PDCAサイクルどころではありません。
特殊部隊は、常に一発勝負です。だからこそ、例えばアイデアを出すにしても、特殊部隊は30分で100個近いアイデアを出します。これは、優秀だからできるわけではありません。考えれば、アイデアは、誰でも出せます。しかし、例えば企業の会議では出席者が10人いたとしても、実際に話しているのはたった2～3人というケースもあります。そのため、多くの出席者による総合的なアイデアが生まれないのです。
特殊部隊のように緊張感のある状況では、驚くべきアイデアが生まれるでしょう。このように、本当に課題に向き合っているかどうかが重要なのです。
体感して会得したことが、ビジネスにも活きてくる
「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、私は「百見は一験にしかず」だと考えています。つまり、見たり聞いたりするだけでは不十分で、経験をすることが重要だと思っています。五感を使えば使うほど、経験が記憶に残りやすいんです。自衛官はこのようなことを山ほど経験しています。
人間には生存本能があるため、交通事故など危険に晒されたときに、できごとがスローモーションに見えるケースがあります。普通の人はスローモーションに見えるだけですが、特殊部隊の人間は緊急事態に対して回避できる能力を持っています。人間は無駄な動きが多い生き物ですが、訓練すれば無駄な動きがなくなり、いち早く目標に到達できるようになります。
このような能力は、仕事でも活かせます。例えば、一度に複数の仕事を依頼されると、普通の人は全く考えずに自動的にシャッターを締めてしまいます。しかし、複数の仕事を一つずつ依頼された場合は、「似た仕事をまとめて処理すれば、効率アップにつながるのではないか」「こっちの仕事を先にやった方がいいのではないか」などゆっくりと考えられるようになるでしょう。どんな仕事も、同時に舞い込むことはありません。必ず少しのタイムラグが存在します。そのタイムラグを、スローモーションのように感じることができれば便利です。
当社が提供している組織活性化プログラムでは、体を動かして体感したことをビジネスに落とし込めるようなプログラムとして実施しています。座学だけでは頭でっかちになり、理論を理解できてもビジネスへの落とし込み方がわからないんです。そこで、当社では体感した内容をどのようにしてビジネスの場面に落とし込むのか具体的に教えています。とにかく、体感することを重要視して取り組んでいるのです。
会社概要
法人名：株式会社WADOウイングス
代表者名：林 正孝
企業ホームページ：https://wadowingx.co.jp/
所在地：東京都世田谷区岡本1-7-3
事業内容：経営コンサルティング事業、人財教育事業、金融サービス事業
For JAPANプロジェクトとは
For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』（BS11）や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。
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