For JAPAN

株式会社開拓塾の代表取締役 岡田竜馬が伝えたい思い「日々の小さな成功の積み重ねが今につながる」

Interview

“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、株式会社開拓塾の岡田竜馬 代表取締役にインタビューしました。

「日々の小さな成功の積み重ねが今につながる

小学校1年生の目標が「自分に勝つ」だった

私の家は貧しかったので、幼い頃から「母親を楽にしてあげたい」「守ってあげたい」という気持ちが強い子どもでした。母が美容院にも行けずに自分で自分の髪を切っている姿を見て、中学生になるまで誕生日プレゼントさえ「ほしい」と言えなかったくらいです。

食事はもちろん与えてもらっていましたが、「モノを買ってもらった」という記憶があまりありません。友達が当然のように持っているカバンや靴も持っていませんでした。小学校1年生の時に書いた目標が「自分に勝つ」だったのも、「親を楽にさせたい」「友達が持っているモノを持ちたい」、そのためには「とにかくお金を稼がないといけない」と、当時から考えていたためですね。

答え合わせをするために社長を目指した

とにかく「お金持ち」になりたかった私は、プロ野球選手を目指して小学校3年生の時に少年野球チームに入りました。ですが、そこで出会った「かっくん」という同級生を見て、「小学生の時点でこんなに差があるなら、プロ野球選手になるのは無理だ」とすぐにやめました。楽しいことよりも、「プロ野球選手になってお金を稼ぐ」ことが目的だったからです。その後は、歌手を目指してオーディションを受けたこともありました。今は出ないのですが、当時は歌えない歌がないほど、高いキーから低いキーまで出すことができたのです。ただ、オーディションには落ちてしまったため、歌手の道も閉ざされました。そこで、お金を稼ぐためには「社長しかない」と考えたのが、起業のきっかけです。とにかく「お金」に執着していたので。

でも、実は起業家になった理由は、「お金」だけが目的ではありません。自分のいいと思っている「考え」が本当に通用するか、答え合わせをしてみたいと思っていたのです。もし成功したら「正解」だったということですし、もし失敗したら「自分の考えは世間とずれている」ことがわかりますよね。

もし失敗したなら、「これだ」と思える答えをまた考えて、仮説を実証してみたらいい。そんな思いで事業をスタートしました。

10億円の借金を抱えて支出を抑えることに奔走

起業に塾を選んだのは、もともと塾に3年勤めていたためです。

会社として一番大変だったのは、倒産しかけたことです。実は、10年前は校舎が今の倍以上ありました。起業するまでは「お金を稼ぐ」ことに執着していたのですが、起業して1年で年収1,500万円を超えてからは、「会社を大きくする」ことにベクトルが向いてしまったんです。とにかく100校舎出したいと、融資してもらっては校舎を建てるうちに、借金が10億円にまで膨らんでいました。 それからは、「支出をどうやって抑えるか」を徹底的に考えました。支出を抑えることは、収入と同じです。しかも、生徒を増やすよりも確実にできることですよね。潰れそうにならなければ、「気にしなかったこと」「できなかっただろうこと」をいくつもやりました。家賃交渉をしたり、ホームページやパンフレット、折込チラシまで私が作ったりしたこともその一部です。その結果、昨年の夏に10億円の借金は全額返済できました。

内製しているものには、教材すべても含まれます。実は教材は1年目からずっと社内で作っているのですが、節約というよりは「人にやってもらうと良いものにならないから」というのが理由です。しかし、それも利益につながっていて、今ではこの会社は「私が生きている間は潰れない」と断言できるほど安定しました。

社長の願望は約束とイコール

会社は安定しましたが、一般的な「成功した」という感覚はありません。と言いますのも、私は日々の小さな成功を大切にしているからです。

例えば、会社のホームページも私1人で作ったのですが、「ホームページを作る」「いつまでに作る」と宣言して、やり抜きました。それが私にとっての1つの「成功」なんです。いわば、小学生の頃の目標、「自分に勝つ」につながっているのかもしれません。自分との約束を守れることが「自分に勝つ」ことだと考えていて、それを「成功」だと感じているんです。

だから、私が社長として大切にしているのは「約束を守る」ことです。「願望」は、「約束」だとも考えています。会社のスローガンや計画、目標などが「社長の願望」だと思いますが、それは「約束」とイコールです。実現しなかったら、嘘になるんです。社長の願望は、約束。そう考えて、難しいことも実行してきたので、社員にも信用してもらえているのかなと思っています。

「ちょっとやってみたい」気持ちを大切にしてほしい

約束を守るほかに私が大事にしているのは、「新しいものに飛び込む」ことです。仕事ではもちろん、プライベートでもです。最近だとダンスを始めました。「ワンダーラスト」をインスタグラムで見て、やってみたいと思ったんです。練習を重ねて、来週の打上げで社員に見せようと思えるくらいに上達しました。ほかにも、この数年でブリーチやアイロンにも挑戦しました。さらには、輪郭にヒアルロン酸注入した程度ですが、整形にもチャレンジしてみました。

「とてもやりたいこと」は誰でもやれると思いますが、「ちょっとやりたいと思ったこと」こそが、人生経験を豊かに、会話の引出しも豊富にしてくれるはずです。ですから、皆さんも「ちょっとやってみたい」という気持ちを大切にしてほしいと思います。

会社概要

法人名:株式会社開拓塾
代表者名:岡田 竜馬
企業ホームページ:https://kaitaku-juku.com/
所在地:愛知県豊橋市新栄町字南小向69-1
事業内容:小学5年生から中学3年生までを対象とした学習塾の経営

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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