For JAPAN

株式会社ジュポンインターナショナルの代表取締役 上岡 淑郎が伝えたい思い「苦しい状況下でも一歩ずつ前進したから今がある」

Interview

“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、株式会社ジュポンインターナショナルの上岡 淑郎代表取締役にインタビューしました。

「苦しい状況下でも一歩ずつ前進したから今がある」

幼い頃はとにかく好きなことに熱中する子どもだった

幼い頃は、好きなことに対してとことん夢中になってしまう子どもでした。小学生時代には6歳上の兄の影響でサッカーに熱中していましたね。当時は、まだサッカーが日本でメジャーではなかった時代。周りの友達がみんな野球をしている中、1人でひたすらサッカーの練習をしていました。

小学生時代は、そのほか将棋や新聞にも夢中になっていました。特に新聞に関しては漢字が読めないながらも、隅々まで読んでいました。政治や経済、競馬欄まで細かくチェックして、結果を分析していたこともあります。親には怒られましたが、自分にとっては研究のつもりだったので、楽しかったですね。

大学時代は競技ダンス部の部長に!そこで組織をまとめる大変さを痛感

大学時代は競技ダンス部に入部し、部長を務めていました。部長になって一番大変だった思い出は、大会に向けて男女のペアを決めることです。

それぞれ「この人とペアになりたい」「この人とのペアは嫌だ」などの要望があり、組み合わせに納得がいかなければ「部活を辞める」という人も。試合に向けてチームを最高の状態に持っていくのが部長の仕事ですが、組織をまとめる大変さを痛感しました。

しかし、社会に出てからは、大学時代の経験を活かすことができています。例えば、現在会社を経営するにあたっては、社員のやる気を引き出す「モチベーション経営」を意識しています。本人の同意がない転勤はさせないなど、社員のモチベーションを維持して、働きやすい環境を実現できるよう心掛けています。

社長就任時はお金も人材もなく、苦しい時代を過ごした

私が社長に就任した当時、会社の経営は非常に苦しい状態でした。お金がなかったのはもちろん、仕事に前向きな人材がいなかった点に苦労しました。

特に工場で働く社員は皆「私たちは言われたものを作るだけ」「売れないならば、営業が悪い」という受け身の姿勢で仕事をしていました。当時はまだ働き方改革がない時代でしたが、社員は終業時間の17時15分になるとすぐに走って帰ってしまいます。近所の人からは「ジュポンさんの社員はいつも走っているわね」なんて言われるほどでした。

一方、販売会社などからの問い合わせが多いのは18時頃です。就業時間をずらそうと社員に打診しましたが、なかなか受け入れてもらえず。結局、電話に対応できる社員がいないため、2年間は社長である私自ら対応していました。しかし、クライアントから直接意見を聞けたのは良い経験でした。

クライアントに振り回されて、疲弊していた時期もありました。当時は、資金繰りをどうするかということばかり考えていたので、売上を落とさないために、クライアントの言いなりにならざるをえなかったのです。

窮地に追いやられたとき、社員を説得して新規事業を展開

社長になって3年目。このままだと再建できないという危機感を感じ、新たにOEM事業を始めることを決意しました。当時、研究員は全員反対。しかし、なんとか1人ひとりに説得を続け、無添加化粧品の開発を始めました。

昔はOEMで無添加化粧品を作っている会社は、それほど多くはありませんでした。その中で弊社の技術が認められ、OEM事業も展開できるようになりました。人材も徐々に充実し、レベルの高い研究員が増えていきました。約3年の月日をかけてようやく軌道に乗り、とてもうれしかったことを覚えています。苦しい中、一歩ずつ歩み続けたことで、成功を掴むことができました。

現在は、オーガニック、無添加化粧品が売上の6割を占めるほどになりました。研究員も増員し、社長就任以来、今が一番良い状態ですね。

日本で一番お客さんに近い研究所を目指して

私たちは、研究開発型の企業を目指しています。 弊社の大きな特徴は、クライアントの企画会議に営業担当者だけでなく、研究員も参加することです。入社前から「弊社は研究員が自らクライアントとやりとりをする」ということを伝えておりますので、それを理解した上で意欲を示してくれる方が入社していますね。

一般的に、クライアントと会うのはあくまで営業の仕事で、研究員はクライアントとは直接会わないことがほとんどだと思います。大学の研究員のようなイメージではないでしょうか。しかし、研究員と最終的に使用するお客様の視点は違うことが多いものです。例えば、研究員は原料にこだわりますが、お客様はそれに加えて、使いやすさなども求めます。

営業担当者と研究員が共に打ち合わせや企画開発を行うことで、より世の中に求められる製品を作りたいと思っています。これからも日本で一番お客さんに近い研究所を目指し、歩んでいきたいと思います。

会社概要

法人名:株式会社ジュポン インターナショナル
代表者名:上岡 淑郎
企業ホームページ:https://jupon.jp/
所在地:東京都大田区西糀谷4-31-5
事業内容:化粧品製造及び医薬部外品製造業

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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