“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、ヘッドコンシェルジュ株式会社の滝村 晃平代表取締役社長にインタビューしました。

「創業メンバーの離職率0。高い定着率を実現する”個”を重視した人事制度」

適性を見極め、個性を活かす

弊社は人事戦略を重視しており、ヘッドコンシェルジュをしっかりと生み出して、育成し成長させていくことに焦点をおいています。スタッフにさまざまな仕事を任せていますが、面接は創業以来必ず私が担当しています。4年間で延べ200人以上の面接経験があり、ノウハウも蓄積されたので、活躍する人材と伸び悩む人材のパターンもつかめました。

そのため、より弊社に適した人材を集められています。現在約60人のスタッフが在籍していますが、人数が増えても人材重視の戦略は変えずに続けることを社内に周知しています。

入社後は約1ヶ月担当講師とのレッスンを行い、最終的なチェックとして私自身が施術を受けます。私は技術者ではありませんが、よりお客様の視点に近い立場からフィードバックできます。また、この機会を通じて全社員としっかりとコミュニケーションを取ることができます。

希望は聞きますが、面接の段階では配属先の店舗は決めません。なぜなら、数時間の面接では適性が完全に把握できないからです。

店舗によって特性も異なるため、一人ひとりの特性を潰さないように配属先は慎重に決定しています。配属後も社員とのコミュニケーションを重視しており、店舗を訪れて2〜3分の時間でも上手に活用し、交流を図るようにしています。物事を決定する際にはトップダウンの形式ではなく、必ず本人やメンバーの意見や考えも聞いて決定しています。

個々の特性が最大限に活かされる公正な評価制度を導入

弊社では、個々の特性に応じた評価を行っています。施術や接客に特化したスペシャリストタイプの人もいれば、人の感情や動きを敏感に捉えられて人事に向いている人もいるように、それぞれ特性は異なります。

そのため、全員が自身の能力を最大限に発揮できる評価制度を整えています。評価の基準はあえて抽象的な表現で明記していますが、誰もが評価に納得できるように評価の理由はしっかり言語化できるようにしています。

また、評価は私一人で行うのではなく、上位ランクのメンバーや店舗所属メンバーの意見も取り入れています。メンバー間で他者評価する形式も採用しており、他のメンバーをどのように思っているか手書きのシートに記入してもらいます。

私自身も他者の意見を聞いて、新たな発見を得られることがあります。多角的な観点から評価を行い、トータルで公正な評価がなされる仕組みを整えています。

他社が簡単に真似できない、独自の文化を4年かけて築き上げた

「人の悪いところを正そうとするのではなく、まずはいいところを見つけましょう」と私が口酸っぱく言ってきたことから、この文化が社内に浸透してきているように感じます。とがめるのではなく、なぜそのような考え方に至ったのかをまず理解することが大事です。そうすると、例えば任せていた役割が適任ではないのかもしれないと気づいて、その人の特性がより活かされる役割に変更することもできます。

このような文化の確立は、半年や一年ではすぐに実現できるものではなく、私たちの会社は4年間積み重ねて文化を構築してきました。

社員の声を基に、長く働きやすい労働環境を構築

弊社には創業時から在籍しているメンバーが9人おり、誰一人として退職していません。これは、弊社の大きな強みです。女性が高いモチベーションを維持しながら長く働ける環境を整えることを、常日頃考えています。福利厚生についても、メンバーの声を集めて半年に一度アップデートしています。

最近では健康管理のサポートを導入しました。手を使う仕事なので、仕事をしているとどうしても疲労は溜まってきます。私たちが疲弊している状態では十分なパフォーマンスを発揮できず、お客様に癒しを提供できません。また、最近では美容鍼灸のサロンも開設し、福利厚生で利用できるようにしています。

健康と美容と睡眠に重点をおいてサービスを提供している以上、自分たちも実践しないと説得力がありません。そのため、健康や美容に関する福利厚生を積極的に取り入れています。

お客様に最高のサービスを届け、ヘッドコンシェルジュの価値をさらに高めていく

ヘッドコンシェルジュを立ち上げた際に、美容師免許を持っていても活かせていない人がたくさんいることを知りました。そこで、ヘッドコンシェルジュを新たな職業として確立することを一つの大きなテーマにしました。

また、目標を達成するためには、事業をしっかりと拡大する必要があります。そのなかで根本にあるのは、お客様に対して自分たちのサービスをしっかり提供していくことです。その両面を考えながら、今後も高いホスピタリティを持って取り組んでいきます。

店舗数を増やすことには特にこだわっていません。重要なのは、質の高いホスピタリティを追求するメンバーを増やすことだと考えています。

そうすれば、自然とエリアが広がり、店舗も増えていくでしょう。順番を間違えずに、クオリティに焦点を当てながら事業を展開しており、この点は今後もブレてはいけないと肝に銘じています。 また創業期から言い続けていますが、ヘッドコンシェルジュそのもののブランド価値が高まり認知も広がって、社会的に影響力のあるヘッドコンシェルジュが登場してほしいと思っています。組織のブランドを大切にしつつ、個々の個性や特性をどんどん発揮してほしいです。

会社概要

法人名：ヘッドコンシェルジュ株式会社
代表者名：滝村 晃平
企業ホームページ：https://headconcierge.jp/
所在地：東京都中央区銀座6丁目4-9 SANWA GINZAビル 4F
事業内容：ヘッドスパ専門店

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』（BS11）や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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