For JAPAN

医療法人大河内会 おおこうち内科クリニックの理事長 大河内 昌弘が考えるおもてなし「AI時代の今こそ【人を大切にする心】が重要」

Interview

“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、医療法人大河内会 おおこうち内科クリニックの大河内 昌弘理事長にインタビューしました。

AI時代の今こそ【人を大切にする心】が重要

人を大切にしていたら「病気でなくても行きたくなる病院」になった

AI時代が到来し、「AIに仕事を奪われるのでは」という不安が人々の間に湧き起こっています。しかし私は、AIが完全に人間に取って代わることはできないと思っています。なぜならAIは精度の高い仕事を行えますが、人を感動させたり、心から人を思いやったりすることができないからです。

近年は日本でも、凶悪犯罪が多発しています。こうした犯罪の根底にあるのは「自分さえよければいい」「他人など知らない」という身勝手さではないでしょうか。他者貢献を忘れた人が増えれば、やがて社会は破綻してしまうかもしれません。

病院経営にも同じことが言えます。自院の利益だけを追求する病院が増えれば、「患者のため」という医療の本質が失われてしまいます。人の温かみを忘れない組織経営こそが、患者のため・組織のため、ひいては社会のためになるはずです。

私どもの病院では、患者さんとのコミュニケーションや、患者さんの気持ちを重視した診察を行っています。受け入れ先の少ない外国人の患者さんの診療も積極的に行っており、どのようなときでも利益優先で対応することはありません。 「患者最優先」の診療は地域の方々に受け入れられ、多くの患者さんが積極的に足を運んでくださるようになりました。効率ばかりが重視される今の時代でも、結局人々は、一人ひとりを大切にする心・温かいコミュニケーションを求めているのだと思います。

人に好きになってもらうためには、まず自分から

人を大切にする病院を作るには、院長である私1人が頑張ってもどうにもなりません。病院で働くスタッフ全員に同じ気持ちを持ってもらう必要があります。

幸いなことに私の病院のスタッフは、患者さん一人ひとりに真摯な対応を行っています。寒い日や雨の日はスタッフが玄関に立って、患者さんの介助をすることもあるんですよ。スタッフ全員が病院の温かい雰囲気作りに貢献していて、居心地のよい空間を作り上げています。

スタッフが患者さんを大切にしているのは、私がそうしろと言ったからではありません。スタッフが私の考え方や理念に共感し、実践してくれているためです。

私は日頃から、「自分から相手をとことん愛すること」を実践しています。知らない人と会うときは徹底的に相手のバックグラウンドや好み・興味を調べて、「どうやったら喜んでもらえるだろうか」を常に考えて行動します。 トップが率先して人を大切にする姿勢を見せることで、スタッフにもおもてなしの気持ち・人を大切にする気持ちが、しっかりと浸透していくと思っているんです。

非効率的なことの中にこそ「感動」がある

人間関係においては、徹底的に非効率的なことにこだわるべきです。効率重視の人間関係に、感動は芽生えません。たくさん手間や時間を掛けててあげるほど、人は「うれしい」「ありがたい」と感動を覚えてくれます。

私は常に誰かを感動させたいと思っており、そのための手間を惜しみません。例えば正社員に昇格するスタッフには家族からの手紙をプレゼントしたり、カラオケ大会で若い人の歌を歌って喜ばせたり、それこそいろいろなサプライズを演出しています。

スタッフは私が忙しいことを知っているので、「院長が自分たちのために、こんなに時間を割いてくれた」と大喜びです。ときにはスタッフが私にサプライズをしてくれることもあって、お互いへの愛情や信頼がより強まっています。

人のために手を掛けるのは一見面倒に見えますが、結局はより大きなものが返ってくるのだと思います。「自分のためにこんなことまでしてくれたんだ」という感動は人の心を揺さぶりますし、簡単には忘れられません。

だからこそ私の病院では、効率よりも非効率を非常に重視しているんです。

スタッフとともに成長できる組織を目指して

私の病院では、スタッフをセミナー講師として派遣しています。病院で実践しているおもてなしの心や、人を大切にするためのマインドを、他のクリニックや病院に伝えてもらうためです。依頼があれば、病院スタッフが全国どこへでも足を運んでいます。

「セミナー講師」という仕事は、病院スタッフにとっても刺激・やり甲斐になっているようです。同じ仕事ばかりというのは、どうしてもマンネリ化してしまいます。「希望・やる気次第で他の仕事のチャンスが与えられる」という職場は、スタッフの士気を上げるのにも有効だと思います。

どのスタッフも、私にとっては大切な1人の人間です。「自分は必要とされている」「世の中のために働けている」と実感しながら働ける環境を、積極的に提供していきたい。

スタッフに成長のチャンスを与えること・個々のスタッフの才能や得意なことを引き出して輝かせることも、組織トップの重要な仕事ではないかと思っています。

私の病院では、スタッフをセミナー講師として派遣しています。病院で実践しているおもてなしの心や、人を大切にするためのマインドを、他のクリニックや病院に伝えてもらうためです。依頼があれば、病院スタッフが全国どこへでも足を運んでいます。

「セミナー講師」という仕事は、病院スタッフにとっても刺激・やり甲斐になっているようです。同じ仕事ばかりというのは、どうしてもマンネリ化してしまいます。「希望・やる気次第で他の仕事のチャンスが与えられる」という職場は、スタッフの士気を上げるのにも有効だと思います。

どのスタッフも、私にとっては大切な1人の人間です。「自分は必要とされている」「世の中のために働けている」と実感しながら働ける環境を、積極的に提供していきたい。

スタッフに成長のチャンスを与えること・個々のスタッフの才能や得意なことを引き出して輝かせることも、組織トップの重要な仕事ではないかと思っています。

おもてなしの心を全国・全世界に広めたい

結局のところ、どの業界も「人との関係」の上に成り立っています。AIが普及したからと言って、人の心がなくなるわけではありません。「人を大切にする気持ち」すなわち「おもてなしの心」を、本当の意味で理解して持ち続けることが、今後はより重要になってくるのだと思います。

おもてなしの心を広く社会に浸透させるため、私はもっと大きな声を上げていくつもりです。共感してくれる企業・団体が増えれば、「AIがあるから人はいらない」という考えには至りません。

おもてなしの心を大切にする会社・組織をもっともっと増やして、実業界・医療業界、引いては日本全体を平和で豊かにしたいと考えています。

会社概要

法人名:医療法人大河内会 おおこうち内科クリニック
代表者名:大河内 昌弘
企業ホームページ:https://www.okochi-cl.com/
所在地:愛知県稲沢市祖父江町桜方上切6-7
事業内容:糖尿病・内分泌・消化器内科

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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