For JAPAN

株式会社コミュニカの代表取締役社長 山元 賢治が伝えたい思い「この世の中でたったひとつの真実は、変わり続けることだけ」

Interview

“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、株式会社コミュニカの山元 賢治代表取締役社長にインタビューしました。

目まぐるしく変わる世界。一方で日本は、30年間「変わっていない」ように見える

戦後の焼け野原から日本が劇的な成長を遂げたのは言うまでもありませんが、ここ30年ほどは世界と比べてかなり停滞しているなと感じています。30年前、世界で時価総額が高い企業トップ50社のうち32社は日本の企業でした。しかし現在、そこに日本企業の名前はありません。
たった30年の間に世界では大きな変化が起きているのに、唯一日本だけが変化していないように見えるということが、現在の日本が抱える大きな課題と言えるのではないでしょうか。

「変わらない」ことで得をする人たちが既得権益にしがみついている日本

日本が停滞している理由は様々ですが、その中でも「変化を受け入れないことで得をする人々」が政治や企業で権力を持ち続けていることが最大の原因だと考えられます。
そういった、既得権益にしがみついているシニアや要職に就いている大人たちが今の若者の未来を閉ざしてしまっていることに気づいていない、あるいは気づいていても自分が得をするために気づかないふりをしているケースが日本では非常に多いです。
しかし、外見上は「変わっていない」ように見えますが、全く変わっていないわけではありません。国民にはわからない程度に微々たる景気悪化が続いているので、くだりのエスカレーターに乗っているように徐々に衰退していっているのです。

日本人は怠け者? 受験・就職の成功と、人生の成功はイコールなのか

この変化を拒む日本の構造の中でも、私が特に警鐘を鳴らしているのが日本の教育の在り方についてです。
例えばアメリカは人口3億人のうちおよそ6,000万人が移民だと言われていますが、50年ほど前にこのままではアメリカ人の仕事は賃金がかからないロボットに取って代わられてしまうという危機感から、教育の在り方を変えました。それまでの、黒板に書かれたことをノートに写すという一方通行の教育を辞めた結果、50年の間に生まれたAppleやMicrosoft、Google、Amazonは世界で戦える企業に成長しています。
一方の日本では、50年前と比べて教育方法がほとんど変わっていません。未だに受験勉強を頑張って、いい大学に入って、安定した大企業や公務員の職に就くことをゴールだと思っている学生が非常に多いです。まるですごろくみたいですよね。受験と就職に成功したらあがりという安直な人生設計図を描いているように思います。だから、就職した途端に勉強を辞めてしまうんです。私は、自分自身が変化し続けるためには、死ぬまで勉強することが大切だと提唱しています。アメリカの企業に勤めていたからかもしれませんが、世の中の変化に対応できなければ自分の存在価値がなくなってしまいかねないと思っています。
例えば、ヨーロッパでは2ヶ月間休みがあればそのうち1ヶ月は勉強に充てて、自分が転職でキャリアアップするための資格を取るそうです。一方日本では、就職してからも勉強を続ける人は全体のわずか約6%に過ぎません。
日本人は勤勉でよく働くイメージが世界的に浸透していますが、実際には怠け者が多いように感じています。
しかし、会社で同じ人がいつまでも要職に就いていて、若い人がどんなに仕事を頑張ったり資格を取ったりしても、自分のポジションが上がらないならばモチベーションが上がりません。この点についても、やはり「変化をしないこと」の弊害だと思います。

挑戦し、失敗することを恐れない。若い世代の挑戦が、日本の未来を明るくする

日本が「変化を受け入れる」ようになったら、社会はどのように変わるのでしょうか。
まず世界的な流れに合わせて、ITや英語に強い人材がリーダーシップを取っていくと思います。また、権力を持っているシニアから若い世代がメインの社会になれば、新しい技術やアイディアが生まれやすくなるでしょう。そして、「失敗してもいいから、挑戦しよう」という気概ある社会に変わってゆくのではないでしょうか。
今の日本には、変化を拒む大人たちが作り上げた「できるだけ失敗しないように」という同調圧力があるので、若い世代にとっては挑戦すらしづらい状況になっています。若い世代の挑戦なくして、日本の未来が明るくなるわけがありません。
政治や企業でも、若い世代が挑戦するチャンスを与えるために、要職に就いている方こそ現在のポジションや権力にしがみつかずに挑戦していってほしいという思いもあります。

「空気を読む」ことは日本人だけの素晴らしい文化。日本の未来を諦めないために

そんな思いから、これからの世界で活躍できるリーダーを育成するための「山元塾」を運営しています。以前は中小企業の経営層が塾生に多かったのですが、最近では大企業に参画していただくケースも増えています。
私が外資系企業で働いた経験や、外から見て抱いた日本への危機感などを伝えて、少しでも多くの企業や人が変化して、成長するための一助になればいいなと思っています。
そして、これからの日本を担う若い世代には、ぜひ積極的に世界に出ていってみてほしいです。残念なことですが、ここ10年間で日本から世界に発信した革新的な技術やモノはありません。
日本社会の構造や教育の在り方について苦言を呈するかたちとなってしまいましたが、日本人には、他の国の人々にはない「空気を読み、周りを慮る」という素晴らしい性質もあります。
その性質を活かしてひとりでも多くの若者が世界で活躍できる人材となり、他の国のおこぼれにあずかるのではなく、日本から技術やアイディアを発信していけるような国をもう一度復活させてほしいと願っています。
これまでの仕組みを変えない方がいい思いが出来る人たちや、変化を好まずなんとなく生きていきたい若者にとっては耳の痛い話かもしれませんが、変化なくして日本社会の復活はないと言っていいでしょう。
スティーブ・ジョブズをはじめとする世界を変えるような素晴らしい人々と仕事をする機会に恵まれた自分だからこそ伝えられることを、これからも発信してゆきたいと思います。

会社概要

法人名:株式会社コミュニカ
代表者名:山元 賢治
企業ホームページ:https://communica.co.jp/
所在地:東京都渋谷区神宮前5丁目17-22
事業内容:講演・研修、コンサルティング

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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