For JAPAN

株式会社ミッション・ミッケ人生デザイン研究所の代表取締役 高衣 紗彩が考える働き方「社員が幸せに働けて、会社の生産性もアップ。価値観を大切にできる社会をつくっていきたい」

Interview

“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、株式会社ミッション・ミッケ人生デザイン研究所の高衣 紗彩代表取締役にインタビューしました。
「社員が幸せに働けて、会社の生産性もアップ。価値観を大切にできる社会をつくっていきたい」

若者が仕事に興味を持てず、将来にも希望を持てない現状を変えたいとの思いで起業

現代日本の若者は、自分の仕事に興味を持てず将来にも希望を持てていないと私は見ています。内閣府から発表されている日本のランキングを見てみると、やる気や仕事の満足度、やりがいにおいて最下位で、結果として生産性も最下位となっています。内面の満足が得られないと、気持ちも落ちてくると思います。また、将来に明るい希望を持っている若者が、最下位というデータもあります。そして、このような課題に対して、社会や企業は問題意識を共有していないと思っています。現代の若者は生まれた時からデフレの時代を過ごしており、希望が持ちにくい状況もあります。
この状況を何とかしたいと考え、株式会社ミッション・ミッケ人生デザイン研究所を立ち上げました。私はかつて香港にいたのですが、アジアの若者は仕事が終わった後に将来のための自己投資や勉強などスキルアップのための活動に取り組んでいます。スキルアップしていけば、将来がより良いものになると考えているから、自己研鑽に励んでいるんです。
一方で、日本の若者は会社が終わったら自由な時間を過ごしがちです。遊んではいけないわけではありませんが、会社に入ったら安泰な人生を送れる社会が崩れている状況では、自分で自分の人生を創っていく、そのために自分を高めていくということが必要と感じることが必要です。

「価値観に沿って働く働き方を自分で選択しよう」と提唱していきたい

若者が抱える課題に対して、私ができることは個人レベルで希望を持てる状態にすることだと考えています。高度成長期では人間らしさが奪われて没個性化、無価値化されていましたが、逆のことをしたいんです。つまり、個性を発揮して「自分には個人として価値がある」という認識を、みなさんに持ってもらいたいと考えています。人間は、一人ひとり異なる才能があります。ただ、会社は大量生産をする工場の歯車として人を使ってきたので、個性を発揮することが許されていない状況があります。
そうではなく、一人ひとりがそれぞれの才能を仕事で発揮できれば、生産性が上がり会社の力も上がります。上司や会社がやってくれるのを待っているのではなく、自分から個性を出していこうとする人を増やすことが、まず私たちが取り組むことだと思います。そこで私たちが提唱しているのは、「価値観に合った働き方を自分で選択しよう」ということです。私たちが定義する価値観とは、「自分が人生で大切に思っているもの、価値を感じているもの」です。人間は価値を感じている活動をしている時には、本来備わっている強みや才能が発揮されることが人間行動学で明らかになっています。つまり、価値を感じる活動を続けられれば、自然に強みや才能が発揮されるということです。

会社員でも価値観に合った働き方はできる。自ら働き方を決めることで幸せに働ける

自分の価値観に合った働き方を選択することは、「フリーランスならできるけど、会社員は仕事を選べないからできない」とよく言われるんです。しかし、そんなことはありません。例えば、営業職で「人との絆が深まる」ことに価値を感じているのであれば、朝からどんどん営業に出て、信頼関係を築いていけばいいと思います。また、「戦略を練る」ことが価値観ならば、午前中はじっくり戦略を練って午後に2件だけ行って戦略通り話をすることもできます。同じ営業職でも、自分の裁量内で、自分の価値観に合った働き方を選べるはずです。
自分で働き方を決められれば、パフォーマンスが突出します。なぜなら、価値を感じているものには自分の才能が発揮されるので、人よりうまくできるんです。何に才能があるか自分で主張するのではなく、実績が最初に現れてくるので会社でも評価が高まり最適なポジショニングができるようになります。自分自身が価値を感じる仕事の担当を任されるなど、より幸せに働ける方向に現実が動いていきます。

価値観に生きると生産性が上がることは科学的にも説明がつき、結果を出している企業も多数存在

経営者視点で考えると、働き手の個性を重んじると生産性が低くなるのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、全く逆です。なぜなら、社員一人ひとりが幸せに働けるようになれば、指示待ち人間がいなくなるからです。自分が価値を感じることをやっている時は、こうしたらもっと良くなるなどのアイデアがどんどん湧いてくるため、上司の指示を待たず、自分から主体的に動くようになります。
また、社員がそれぞれの部署で主体的に動けるようになれば、マネジメントが要らなくなります。社員にやりたいようにやってもらって、問題があれば上司が出ていって解決すればいいだけです。綺麗事に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に結果を出している企業はたくさんあります。幸福学を研究している慶應義塾大学の前野教授も、「社員が幸せに働けている会社は生産性も上がる」ということを言っています。脳科学的に見ても、価値を感じる人生を送ることができれば、前頭前野が活性化して精神的に安定します。価値観に生きると脳や精神に良い影響を与え、生産性が上がることは科学的にも説明がつくのです。

周りのことを気にせず、自分の価値観を大切にしてどんどん挑戦してほしい

最後に若者にお伝えしたいのは、「親と社会の言うことは聞くな」ということです。つまり、いい子になる必要はなく、やってみたいなと思うことはどんどんやるということです。結果を出せば、最初怒ってた人も簡単には口を出せなくなるはずです。それから、自分は何に価値を感じているのかを明確化して、才能がどこにあるか早いうちに自覚してほしいです。20代からその道をずっと進んでいき、10年も続けていれば30代になった時には右に出る人はいなくなるでしょう。生きているうちに、そういう文化になっているところを見たいと思っています。

会社概要

法人名:株式会社ミッション・ミッケ人生デザイン研究所
代表者名:高衣 紗彩
企業ホームページ:http://missionmikke.com/
所在地:東京都港区南青山5-3-5 ミル・ロッシュビル5階
事業内容:キャリアコンサルティング、資産形成コンサルティングサービス

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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