For JAPAN

ビービーメディア株式会社の代表取締役 佐野 真一が語る志「日本ブランドが世界で輝ける価値を創出する」

Interview

“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、 ビービーメディア株式会社の佐野 真一代表取締役にインタビューしました。​
「日本ブランドが世界で輝ける価値を創出する」

日本に足りないことは感情に訴えかけるコミュニケーション

私たちビービ―メディアの企業目標は、「ブランドの輝きで未来を明るくする」ことです。世界のラグジュアリーブランドに負けない日本ブランドの魅力を発掘し、その魅力が伝わるコンテンツを作ることで、日本がもっと世界で存在感を示してほしいと思っています。
日本人は昔から、宝飾品や高級ファッション雑貨を世界に浸透させてきたラグジュアリーブランドに憧れを抱いてきました。しかし 残念ながら、ラグジュアリーブランドのほとんどはヨーロッパ発祥であり、日本を含めたアジアには1つもありません。化粧品やフード、時計などの分野において高級路線の商品を打ち出している企業はあるものの、まだ有力な日本産のラグジュアリーブランドはないのが現状です。

ラグジュアリーブランドの定義は3つ挙げられます。1つ目は独創的なスタイルであることと、2つ目は高品質であることです。そして最も大切な要素は、「ブランド哲学」を持っていることです。日本にラグジュアリーブランドが存在しない最大の理由は、「ブランドのストーリーを作り上げて世界に発信する」というコミュニケーションを行っていないからでしょう。

日本はこれまで、高機能な家電や車を開発し、製品の性能面で勝負してきました。そこで次に重要視されるのは、感情に訴えかけるフィーリング的側面でしょう。そこで新たな価値を創造し、「ブランド哲学」を作ることが求められています。

日本ならではのカルチャーで新たな価値を発信

たとえば近年アメリカでは、新しいアパレルブランドが誕生しました。「人種や性別問わず人々の多様性を尊重する」ことをテーマにしたファッション雑貨を販売しているのですが、価格帯だけ見ると、従来のラグジュアリーブランドに比べて安価です。しかし、注目すべき点はブランドコンセプトとして「ラグジュアリーの民主化」と掲げたことでしょう。昔と比べてブランド品を購入できる人が少ない現代において、「ラグジュアリーの民主化」という新たなブランド哲学が人々の心に響き、若者を中心に絶大な存在感を誇っています。従来の考えに捉われない新しい価値の創造によって成功を収めた一例です。

日本企業においても印象的なPRを打ち出した企業がありました。ある自動車メーカーは、「不屈の精神が宿っている」と銘打って自動車を売り出したのです。もちろん、メーカー側が「不屈の精神」を持って車を作ってこられたのは事実だと思います。しかしそれを改めて打ち出したことで「不屈の精神で作られた車」として世界の人々の心に強く印象付けられたと思います。このように、商品の性能面だけでなく、日本と持っているカルチャーや良さを発信していくことが、世界から脚光を浴びる鍵となるでしょう。

海外クリエイターとタッグで世界に挑戦

今後、日本企業が世界でしっかりと存在感を発揮するためには、付加価値が高いブランドを創造する必要があります。世界で誇れるブランドを作っていかなければ、日本は強くなりません。しかし、日本で作り上げたブランド哲学をそのままPRしても意味がないでしょう。たとえば「禅の文化」を世界に広めようとしても、海外の人にとっては理解しがたいものです。海外の人々の心に響くように“翻訳”する必要があります。

そこで弊社では、ブランドごとにふさわしい海外のトップクリエイターの方と協働でコンテンツを作っています。そしてブランドの良さに共感してもらえるクリエイターを見つけるためには、自分たちがブランドをどれだけ理解してクリエイターとコミュニケーションをとれるかが重要です。一筋縄ではいかない部分もありますが、日本のブランドが世界で輝けるよう、日本ブランドの精神が世界の人の心に刺さるコンテンツを作っていきたいと思っています。

他国から尊敬される日本であり続けたい

日本では少子高齢化をはじめとした社会問題が山積みとなり、他国では戦争も発生しています。これからも世界中で多難が待ち受けていることは間違いありません。しかし、悲観的になる必要はないと思っています。過度に悲観的になって、国として、個人としての自己肯定感が低くなると、本来持っている価値を見出すこともできなくなってしまいます。たとえば「日本の良さ」という観点見ると、伝統的な和文化だけでなく、「大阪の活気」も魅力的な文化です。バイアスを持たずに物事を見てみると、まだまだ素晴らしい魅力で溢れているのです。

これからの未来を生きる私たちに求められることは「幸せ」をどう捉えるかを真剣に考えることだと思います。そして「幸せ」を自分だけではなく、自分の周りにいる人、さらには世界にまで広げていき、他国からも尊敬されるような振る舞いができる日本であり続けたいです。

会社概要

法人名:ビービーメディア株式会社
代表者名:佐野 真一
企業ホームページ:https://www.bbmedia.co.jp/
所在地:東京都港区西麻布4-12-24興和西麻布ビル6F
事業内容:映像・WEB・デザイン・テクノロジーを掛け合わせたブランディングコンテンツの企画制作、体験型コンテンツの開発

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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