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株式会社しちだ・教育研究所の代表取締役社長 七田 厚のヒストリー「父からバトンを受け取り24歳で社長に就任。子育てを応援する会社の代表として、仕事にも子育てにも全力で取り組んできた。」

Interview

“日本の未来を創る本質的な気づきを“をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、 株式会社しちだ・教育研究所の七田 厚代表取締役社長にインタビューしました。​
「父からバトンを受け取り24歳で社長に就任。子育てを応援する会社の代表として、仕事にも子育てにも全力で取り組んできた。」

大学時代から父の下で働き、24歳で社長に就任

株式会社しちだ・教育研究所は、1978年に私の父が設立した会社です。10年目からバトンを受け取り、24歳の時に社長に就任しました。大学在学中から仕事を手伝っていて、社長になる前から週40時間他の社員さん達と同じように勤務していました。大学を卒業した半年後に全国展開の話が決まりいろいろ進言をしていたところ、「そこまで考えているんなら、あなたが社長をやりなさい」と父に言われたんです。「社長をやりなさい」と言われて、一瞬戸惑いました。しかし、当時は東京オフィスも島根のオフィスも社員が5〜6人程度のこぢんまりした会社だったので、それほど気負うことはなかったです。それでも教育学や経営学を学んだことがなかったため、わからないことも多くていろいろ学ばないといけないと思いました。

夢多き父のおかげで気づけた、夢や目標を持つことの大切さ

社長に就任したものの何をどうしていいかわからない状態の時に、先代の社長である父と当時は10人足らずだった社員、そして私で未来の話をする機会がありました。数年後の売上目標を現状をベースに考えていたのですが、その時父が「ベースは外して、こうなったらいいねという夢の話をしよう」と提案したんです。そこで3つの目標を立てました。
まず1つ目は「10年後は幼児教育と言えば七田式と言われるような会社にしていこう。今は年商1億ちょっとだけど、年商10億の会社にしていこう」という目標を作りました。
2つ目に、当時は地元の駅前の貸しビルを2フロア借りて仕事をしていたのですが、「10年後には自社ビルを建てよう」という目標も立てました。
そして3つ目に、会社ばかり大きくなっても社員の皆さんはつまらないから、「社員さんに年間ボーナス10ヶ月出そう」という目標を掲げました。父は夢多き人でいつも夢を語っていたんですが、私だけで考えていたら立てないような目標ばかりでした。しかし、結果的に10年以内に3つとも叶えることができました。夢や目標を持つことはすごいことだなと、身を持って教えてもらいました。目的がないまま日々過ごすのと目標を持って日々を過ごすのでは、努力の方向性が全然違うことを実感しました。

無知であるがゆえに恐れを感じず前に進めた若手時代。目標を達成できたのは「リアルで築いたチームワークの良さ」があったから

目標や夢を持つのは、大事なことです。しかし、夢を持てば誰でも上手くいくかと言うと、そうではないと思います。私たちが目標を全て達成できたのは、チームワークの良さが大きかったからだと思います。仲がいいことは、とても大事なんです。人間関係が悪くて報告・連絡・相談が上手くできていないと、プロジェクトは円滑に進まないと思います。何をするにしても、コミュニケーションは大事なんです。
今の時代はオンラインでもつながることはできますが、視覚と聴覚だけにしか訴えることができません。その点、直接コミュニケーションをとると、熱量やオーラなどいろいろ感じるものがあるんです。信頼関係や人間関係を作るには、オンラインはいまいち弱い気がします。そのためしっかりした絆を築くには、リアルがいいと思います。

私が20代の時は社員の平均年齢も私と同じぐらいの年齢で独身の人も多かったので、月に1回は必ず集まり、飲みながらいろんな話をしていました。また当時は若いがゆえに何も知らないことが逆に功を奏して、何事も「いけるいける!」と自分の中に消極的な気持ちがありませんでした。むしろ若いうちは、失敗してもまだまだ挽回できると考えています。チームワークの良さだけでなく、しっかり目標を持てば達成できるという思いから、目標を叶えることができたんだと思います。

子育てを応援する会社だからこそ、子育てには全力で取り組んだ

社長に就任して30年以上が経ち、いいこともあれば試練に見舞われることもありました。倒産危機を迎えたこともあります。時を同じくしてノストラダムスの大予言もあり、20世紀から21世紀に弊社は淘汰される会社なのか考えたこともありました。しかし、人様のお役に立てている会社だという誇りは持っていたので、こんな世の中の役に立つ会社がなくなるわけがないという信念がありました。世の中に素晴らしい経営者はたくさんいらっしゃいますが、「この会社を一番上手に牽引できるのは私なんだ!」と自分に言い聞かせていました。ただ、思いだけではなかなか結果はついてきません。当社は、子育てを応援する会社なので、自分の子育ても一生懸命やろうと思いました。 子供と一緒の時間を極力作ることはノウハウになり、実際に今子育ての講演をする際のネタにもなっています。会社が大変な時でも、8時までには必ず家に帰って子供達と一緒にご飯を食べ、食後はお風呂に入れて読み聞かせなどをしていました。子供との時間を過ごしてから、2度目の出勤をした日もありました。

「年上の方との交流」「海外旅行」いろいろ経験して、若手には自分の器や見識を広げてほしい

弊社には若手の社員も多いのですが、若手を見ていて、年上の人とももっと関わりを持って学びを得てほしいと思っています。私は24歳で社長になってから同じような経験を持つ年上の社長に話を聞きに行っていました。また今でも税理士さんや弁護士さんなど年上の方と話をする時間を作るように努めています。自分自身の負い目として経営について何も知らないことから、会社が上手くいく秘訣を学び取ろうと思って年上の人と積極的に時間を持つようにしています。年上の人たちの言う通りにしなさいとは言いませんが、若い人達にも、もっと年上の人と交流して見識を身につけてほしいと思います。
また、 就職するとなかなかまとまった休みが取れなくなるので、大学にいる間に海外旅行をした方がいいという話は、会社説明会などでもしています。一説によると、27歳くらいで考え方が固定化してそれ以上、キャパが大きくならないそうです。 自分の器を広げるためには、若いうちに海外を経験してほしいと考えています。それもパック旅行ではなく、自分で苦労しながら行きあたりばったりの旅行をするとなおいいと思います。

会社概要

法人名:株式会社しちだ・教育研究所
代表者名:七田 厚
企業ホームページ:https://www.shichida.co.jp/
所在地:島根県江津市嘉久志町2345-5
事業内容:幼児・小学生向けの教育教材の研究開発・制作、幼児・小学生教室の運営 など

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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