For JAPAN

株式会社保健科学研究所の代表取締役社長 久川 聡が伝えたい思い「自分の目と耳で経験し、本質を掴むことが大切」

Interview

“日本の未来を創る本質的な気づきを”をテーマに発信しているFor JAPANプロジェクト。
代表インタビューを通して、テレビやYouTubeでは紹介し切れないお話を深掘りしていきます。
今回は、株式会社保健科学研究所の久川 聡 代表取締役社長にインタビューしました。

自分の目と耳で経験し、本質を掴むことが大切

情報で溢れているのに〝何も知らない〟人が多い

情報化社会になり、あらゆる情報に誰でも簡単にアクセスできるようになりました。多くの情報にアクセスできるようになったのであれば、自ずと自分の視野も広くなりそうなものです。しかし、さまざまな情報が世に溢れているにもかかわらず、“何も知らない”という人が多すぎる印象を受けています。

なぜ“何も知らない”のかというと、自分に都合の良い情報だけを取捨選択するあまり、かえって世界が狭くなってしまっているという背景がまずひとつあるでしょう。また、インターネット上には嘘の情報が数多く紛れているのにもかかわらず、情報の真偽を自分で確かめずに鵜呑みにしてしまっている人も多いと思います。したがって、物事の本質にたどり着けていないのです。

現代の私たちに必要なのは、物事の本質を掴み取る力、そして得た情報をもとに行動する実行力です。他人の情報なんて、どうだっていいのです。本当に大切なのは、自分の肌で確かめ、事実を見つけること。そのためには、経験が何より大事だと思っています。

スポーツを通じて、本質を自分で確かめる力を培ってきた

「本質を掴んで実行する力」を、私はスポーツを通して培ってきたと感じています。私は学生時代、ヨットやアメリカンフットボールなど、非常に戦略性の高いスポーツに熱中していました。どちらも競技スポーツですから、「試合に勝つ」ということが目標として掲げられています。そこで、「勝つために何をしたらよいのか」を自分たちで考え、着実に実行していくというサイクルを繰り返してきました。

例えば、ヨットであれば、出場選手の傾向のほか、過去の風速や潮の流れ、波の高さ、天気まですべてを分析した上で戦略を立てます。必要な情報を自分たちで集め、自分の目や耳で確かめ、自分たちで戦略を立てて実行することで、勝利を掴む経験を積み上げてきました。過去を分析して未来につなげる力は、スポーツに限らず社会で生きていく上で必要な能力と言えるでしょう。

何かを成し遂げるためには、苦しさに向き合うことも必要

「勝つ」という夢を達成するためには、自分の好き嫌いなど言ってはいられません。夢というのは、現実の延長線上でしかないためです。自分のやりたいことだけやって、夢が叶うということは、まずあり得ないと思っています。時には、自分の遊ぶ時間やプライベートの時間などを犠牲にしなければいけないこともあるでしょう。しかし「やらなければいけないこと」というものは、必ずやらなければいけないもの。 夢を叶えるために、「嫌だからやらない」という言い訳はしていられないのです。

一方で、苦しい局面で逃げてしまう人は非常に多いと感じています。特に現在の若者は、ハングリー精神が徐々に失われているように思いますね。昔に比べると、「何があっても絶対に達成する」という気持ちが、だんだん弱くなっているのではないでしょうか。

「目標が見つからない」「やりたいことがわからない」という声も聞きますが、苦しい局面と向き合うことで新たな目標が見つかることもあります。すぐに諦めず、自分で何かを掴み取るまで突き進む経験をぜひしてほしいと思います。

大切にすべきは「自分がどうあるべきか」

若い世代の方に私が伝えたいことは、「自分がどうあるべきか」を大切にしてほしいということです。長年、学校においては、大人しく先生の言うことを聞く行儀正しい生徒が「良い生徒」とされてきました。これは今も昔も変わっていません。社会に出ると、まったく逆の能力が求められるにもかかわらずです。

年代に関係なく、人に言われた言葉だけで物事を決めてしまう人は非常に多いものです。しかし、自分の頭で考えずにただ周りの情報に踊らされてしまうと、次第に「自分が何になりたいか」「自分が何をしたいのか、どうしたいのか」ということまでわからなくなってしまいます。

「自分がどうあるべきか」とはすなわち、自分に対する本質です。「どうあるべきか」をしっかり持たないと、時代の流れに飲み込まれて溺れてしまいます。今からでも遅くありませんので、広い視野で世界を見て自分で物事の真理を確かめ、自分のあり方をじっくり考えてみてください。

これからの世界で生き抜くために、広い視野を持ってほしい

弊社では、従業員みんなの成長を組織の成長に繋げたいという思いがあり、みんなが成長することで自然と組織が成長するような会社でありたいと思っています。

若手社員には視野を広げてもらうという狙いから、入社後にいくつかの部門を回ってもらいます。入社1年目はまだ視野が狭く、どうしても誰か1人の先輩の言葉がすべてだと思いがちです。そこで、違う上司や異なる環境に身を置くことで、柔軟性を身に付けてほしいと思っています。

同じことを指導していても、人によって伝え方や言い方は違いますが、本質は同じです。自分で本質を掴む練習にしていただけたらと思っています。本質がわかっていれば、会議の時も自分の言葉で意見を述べることができます。自分の目と耳で感じて経験することで、自分の力につなげてほしいと思います。

会社概要

法人名:株式会社保健科学研究所
代表者名:久川 聡
企業ホームページ:https://www.hkk.co.jp/
所在地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町106番地
事業内容:臨床検査の受託業務(生化学的検査・血液学的検査・免疫学的検査・微生物学的検査・病理学的検査・遺伝子関連検査等)、環境検査(環境計量測定、飲料水の水質検査、食品検査、空気環境検査等)、予防医学関連サービス、介護サービスなど

For JAPANプロジェクトとは

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、日本の未来を創る”本質的な気づき”を。をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。 参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え”日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN ‐日本の未来がココに‐』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

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